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テツの小ネタ。
ってか、続き物で書いてるのにUPする気がさらさらないので、ここにちょこちょこ載せてみる。
ちゃんと前後があるのに載せないから支離滅裂ですね。
テツは甘やかされてますよ。
ってそんな感じのお話。
一番痛くて深い所には触れるつもりのない私。
そういう文章苦手なんだってば。
ほっこり系の文しか書けませんよ<マテお前
テツと、同級生で親友の「シュウ(蹴)」の小話。
金管五重奏のアンサンブルに誘われあと一人トロンボーンを探してますよ的な、お話。
で、こうやって甘やかされた結果の現在の性格です<コラ



「で…テツ、お前はどこに向かってるんだ?」
「トロンボーンと言ったら、ツカサだろ!一番気心が知れてるし…それに腕も保障出来るしな。」
「…………あいつが協力するか?つるんで吹くの、あんまり好きじゃねぇタイプだろ?」
「頼み込めばきっと大丈夫だろ?」
「……………お前なら、な。」
 俺が言うと、テツはきょとんと首を傾げる。
「アイツはお前に甘い。」
「…そうか?」
「そうだ、俺も他人の事どうこう言えた口じゃねぇけど…な。」
「??」
 再び首を傾げながら廊下をのろのろと歩くテツについて行く。
そうだ、俺もなんだかんだでこいつに甘い。
どうしてもいらん世話を焼きたくなる。
 多分今だってこいつは……
「で、どこに行こうとしてんだ?」
「ツカサ、今日はレポート書くって行ってたからさ、きっと図書館だ。」
「……………図書館はこっちじゃねぇだろ…」
「………………え?」
 目的地とは反対方向に歩いていて。
「お前、もうこの学校に来て一年経つよな?」
「………いや…だって無駄に広いもんだから…さ………」
「確かに広いが、いい加減覚えてくれ……」
 元々方向音痴らしく、一年経っても学校の構造が良く分かっていないらしい。
一人じゃ教室移動も出来ないこいつ。
…俺が甘やかしすぎたんだろうか?
「………努力はする。」
「それ何度も聞いた。」
「努力しようとはしてるんだけどな………」
「じゃあもう窓の外見ながら歩くのはやめないか?教室の配置を見ながら歩いてくれ。」
「だって…………」
 屈託なく笑って俺を見て。
コイツが次に言う言葉なんて、分かり切ってる。
「桜が綺麗だからさ!」
 舞い散る桜を見て笑った。
単純そうに見えて、あの薄い花びらのような自由なこいつは。
捕まえられそうで捕まらない。
つなぎ止めたつもりでも、気を抜くとふわりふわりと自由に舞って。
 「でも俺、シュウに頼りっぱなしだよな。」
 頼られることで、お前が戻ってくるというのなら。
「気にするな、お前はそれでいい。」
「…………??」
「いらん気を使うなってことだ、お前は自由に楽器吹いてりゃそれでいい。」
「………おっ……おう??」
 分かっているのか、分かっていないのか。
テツは首を傾げて俺を見た。
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