なんとな~くやってみるブログ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日記忘れてた…!!!!
少し前に書きためてた小ネタ乗っけときますね。
テツとリツのお話………
リツが今冒険の休み中だから、一人でふらふらしてると思うんだ。
路上で吹いて生活してるんだろうなと……
そんな感じのお話しで。
とりあえずテツ視線のだけ乗っけときますよ。
少し前に書きためてた小ネタ乗っけときますね。
テツとリツのお話………
リツが今冒険の休み中だから、一人でふらふらしてると思うんだ。
路上で吹いて生活してるんだろうなと……
そんな感じのお話しで。
とりあえずテツ視線のだけ乗っけときますよ。
一度だけ。
一度だけ、その姿を見た事がある。
旅に出ます、と手紙を貰って。
会えるはずない、会っちゃいけないって思ってるのに。
いつも視線は彼を捜すし。
いつもどこかでその音色を探していて。
だから、その音が耳に入ってきた時はひどく驚いた。
チューバ吹き以上にトランペッターなんて多いけど。
それでも俺にはそれがリツの音だってすぐ分かる。
「りつ…………?」
その瞬間に、買わなきゃいけないはずの今日の夕飯の材料の事なんて頭から吹っ飛んでいった。
俺は目立つ髪をまとめ上げバンダナで隠し、その音の周りを囲む人の中に紛れ込む。
「次の曲はー…ん~、何にしよっかな?」
人混みの真ん中でトランペットを掲げながら喋ってるのはやっぱりリツで。
変わらない笑顔で。
変わらない身長で。
それは俺をひどく安心させた。
「じゃあオリジナル曲ね!えっと…これホントは俺のための曲じゃないんだけど、今日はトクベツ!」
イタズラっぽく笑ってみせるリツ。
こういう所、やっぱり上手いなぁって思う。
この子は人を惹きつける術を知っている。
「これはね、俺の先輩であり仲間でもある人の曲なんだけど………いいよね、俺が吹いちゃっても!『紅』トランペットアレンジ!いきまーす!!!」
「!?」
心臓が止まるかと思った。
俺、ここにいる事バレてる…!!!!?
でもリツが一人で吹き出した所を見ると、きっとそうじゃなくて…
俺を見つけたんなら、彼は俺を引っ張って一緒に吹こうと言うはずで。
俺はやっと心おきなくその音に耳を傾ける事が出来る。
リツの音はやっぱり凛としていて。
キラキラしていて。
それでいて、俺の曲を吹く彼の音色はどうしようもなく優しくて。
涙が零れた。
音は時に言葉よりも物を言う。
あぁ、俺、すっげぇ想われてる。
愛されてる。
それは多分自惚れじゃなくて。
リツが吹く『紅』は愛情に溢れていた。
一緒に笑い会ってた頃と変わらない、あったかくて、優しくて。
親父やお袋が俺にくれたのと同じ愛情。
今すぐ駆け寄って。
抱きしめて。
久しぶりだなって笑いあって。
一緒に音を作って。
そう出来たらどんなに良いんだろう。
「ごめん…ごめんな、リツ、ごめんな………!!!」
その音が途切れると同時に俺は逃げるようにその場を離れた。
俺がそばにいちゃ駄目なんだ。
リツはリツの道を見て。
俺なんかじゃなくて、もっと他の…もっと見習える人見つけて。
そうすればきっともっともっと笑えるはずで。
大好きな後輩には本当に、幸せになってもらいたいから。
家族のような、兄弟のようなそんな二人なのです。
テツはテツなりにいろいろ悩んで生きてますよ。
仲間の幸せを願うから、もう仲間とは会わないと決めている。
それでも手紙のやりとりをしてしまうのは彼の弱さな訳ですが。
一人でやらなきゃ、一人でも大丈夫
そう思っていても、寂しがり屋でなかなか出来ないのがテツ。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
リヴリー
カテゴリー
アクセス解析